まごころ歯科ブログ
新百合ヶ丘火曜会特別例会に参加
2018年12月09日
こんちには
まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。
先日、新百合ヶ丘火曜会の特別例会に参加させていただき、辺見浩一先生の感染根管処置についての貴重なご講演を聞かせていただきました。
感染根管処置とは、歯の根の先に炎症が起きてしまったときに行う治療のことです。
残念なことですが日本は先進国の中で、根の治療の質が低く、そのために歯の根の先に炎症が起きる病気を抱えている方が多いと言われております。歯の根の治療は建築物を建てる時の地盤工事のようなもので、地味な部分ですが非常に重要なものです。
いくら立派なセラミッククラウンを入れたとしても、歯の根の治療の質が悪くては、歯を長く持たせることはできません。
根の中の感染をいかにコントロールし、かつ、いかに歯質を保存するのか、とても多くのことを学んだ一日でした。
辺見先生の知識の深さ、そして論理的でわかりやすい説明に感動いたしました。
新百合ヶ丘火曜会の先生方、辺見先生、ありがとうございます。
高濃度フッ素ハミガキ、ぞくぞく登場!
2018年12月05日
こんにちは
まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。
今日は高濃度フッ素配合の歯磨き粉についてお話したいと思います。
フッ素の虫歯予防効果は古くから知られており、日本で市販される大半の歯磨き粉にも配合されています。
しかし、これまで日本で販売される歯磨き粉のフッ素の濃度は、国際的な標準濃度に比べると低いものでした。
国際基準(ISO)では上限濃度を1500ppmと定めていますが、日本では薬事法により、上限濃度1000ppmという規定になっていたのです。
昨今の予防歯科医療に対する関心の高まりから、2017年に日本でもようやく国際基準が採用されることになりました。最近では1450ppmの濃度のフッ素を配合した歯磨き粉が次々と発売されてきております。
これまでのフッ素入り歯磨き粉に比べて約1.5倍の濃度が配合されているため、高い虫歯予防効果が期待できます。
これらの歯磨き粉に含まれるフッ素の効果をより効果的にするためには、歯磨きの時に3つのポイントを意識していただくと良いと思います。
高濃度フッ素配合歯磨剤使用時の3つのポイント
①歯ブラシに歯磨き粉を2㎝程付ける。(多めのイメージ)
②歯磨き後のうがいは少な目の水で1回のみとする。
➂歯磨き後の飲食は1~2時間は避ける。
以上の3つです。要するに歯の表面にしっかりとフッ素が残っている状態を歯磨きを終えることが大切です。以前は歯磨き粉は歯磨きにおける補助的な位置付けであり、研磨剤が多量に含まれていたことからも、少ない量の方が良いと言われておりました。しかし、フッ素が虫歯予防の主役として台頭し、低研磨性の歯磨き粉が増えてきた現在、歯磨き粉はむしろ多めに付ける方が効果的です。
こちらの記事もあわせてお読みください。
セラミック修復のセミナーに参加
2018年11月22日
こんにちは
まごころ歯科クリニックの荻原真です。
先日、大阪で日本におけるセラミック修復の先駆者として有名な、風間龍之介先生のセミナーに参加してきました。風間先生は日本歯科保存学会専門医、日本歯科審美学会認定医として活躍しておられます。
歯科治療では以前は金属で修復することが当たり前でしたが、現在ではCAD/CAM技術の発展により、セラミック等のメタルフリーの修復が多く行われるようになってきました。
セラミック修復は単に見た目が美しいだけでなく、金属アレルギーの心配がなく、生体親和性が高いメリットともあります。今後ますます、メタルフリーの流れは加速していくことでしょう。
金属修復とセラミック修復の大きな違いのひとつに歯との『接着』の違いがあります。
金属を使った修復の場合、金属と歯は厳密にいうと接着しておらず、セメントを介してはめ込み細工のように機械的嵌合力によってはまっている状態です。それに対し、セラミックは接着性レジンセメントの使用により、歯と化学的に接着しているため、修復後の微妙な隙間が出来にくいのです。ただし、セラミックの接着にはより繊細な手技が必要になります。
今回の風間先生のセミナーでは、このセラミックの『接着』についての細かなテクニックと理論を詳しく教えて頂きました。風間先生ありがとうございます。
今後も、より精密で審美的な歯科治療のために、日々精進していこうと思います。
以下の記事も参考にして下さい。
日本口腔インプラント学会 大阪大会参加
2018年09月30日
こんにちは
まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。
先日、日本口腔インプラント学会、大阪大会に参加してきました。
今年のテーマは、「インプラント治療が拓く未来」~超高齢化社会への責任~でした。
日本はまさに超高齢化社会を迎え、寿命を延ばすことだけでなく、健康に老後の生活を送るためにどうすればよいかが問われる時代になっていると思います。健康な生活を送るためには、よく咬めて、何でもおいしく食べれることがやはり重要です。
虫歯や歯周病によって、歯や歯を支える周囲の骨が失われてしまうと、単に食べにくくなってしまうだけでなく、コミュニケーションもしにくくなり、全身的にも多くの悪影響があることが分かってきております。
インプラント治療は、口の中の健康を取り戻すだけでなく、全身の健康と、質の高い生活を支えるための画期的な治療法であると思います。
人生100年時代を迎える日本で、健康で充実した社会をつくっていくために、私達歯科医師ができることはなにか?
そうしたことを考えさせられるインプラント学会となりました。
まごころ歯科は、久我山・高井戸地域の皆様の健康で充実した人生の一助となれるよう、インプラントをはじめとした質の高い医療を提供できるよう、これからも取り組んでまいります。
今後とも宜しくお願いいたします。
実は使い方が全く違う『洗口液』と『液体歯磨き』
2018年09月25日
こんにちは。まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。
前回は洗口液の効果について、ブログを書きましたが、今日は洗口液と液体歯磨きの違いについてご説明させて頂きます。
皆さんは、洗口液と液体歯磨きの違いについてご存知でしょうか。
意外と同じものだと思っている方も多いと思いますが、実は使い方が全く違います。
まず、重要なことは、『洗口液は歯磨きとは別に使うもの』であり、『液体歯磨きは歯磨きのために使うもの』であるという点です。二つは似たものですが、コンセプトが違うのです。
洗口液は、お口の中をしっかり磨いた後や、口臭が気になるとき、お出かけ前のエチケットとしてうがいをするときに使います。日頃のブラッシングとは別に、+αとして使うイメージです。
それに対して、液体歯磨きはその名の通り、歯磨き粉の代わりに使うものです。むしろ歯磨き粉の一種といっていいと思います。ものによって、歯磨きの直前に吐き出してからブラッシングするものと、歯磨き中、口に含んだまま使うものがありますが、いずれにしても、ブラッシングと合わせて使うことを前提に作られています。
ですので、液体歯磨きでブクブクうがいしただけでは、メーカーが謳うような効果を得ることはできません。
例えばリステリンの場合、リステリンオリジナルやクールミントなどは洗口液ですが、より高機能なリステリンハグキケア、ムシバケア、トータルケアなどは液体歯磨きです。
リステリントータルケアにはいくつもの効果が書いてありますが、あくまで一緒にブラッシングした場合の話なので注意が必要です。
正しく使えば、虫歯や歯周病予防に効果的なものですので、どうぞ、使用法をよく読んでお使いいただければと思います。
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