まごころ歯科ブログ
オールセラミック・プレパレーションセミナーに参加
2019年02月26日
こんにちは
まごころ歯科クリニックの荻原真です。
先日、風間龍之介先生のオールセラミックのセミナーに参加するため、大阪に行ってきました。
近年、歯科治療で金属が使用される頻度が減っており、代わりに白く美しいセラミックやコンポジットレジンを使用した治療が注目されております。
特にセラミックを用いた治療では、CAD/CAMの技術が歯科でも積極的に用いられるようになってきました。CAD/CAMとは、コンピューターを使って、製品の設計・製造をするためのシステムのことです。
CAD/CAMを使った技工では、まず、コンピューターを使って、セラミック歯の設計(CAD)を行い、さらにロボットアームを使って、セラミックの塊から歯の形に成形(CAM)を行います。
この技術は、従来の鋳造を中心とした金属冠の技工とはプロセスやコンセプトが全く異なるため、天然歯の削り方にも大きな違いがあります。
今回は、CAD/CAMを使った歯科治療の第一人者であらせられる風間龍之介先生から、セラミック治療時の歯の形成方法について、詳しく指導していただき、大変勉強になりました。
実際、風間先生のデモを見させていただき、その正確さとスピードに感動いたしました。
より精密に、より美しい治療ができるよう、今後も精進していきたいと思います。
以下の記事も参考にして下さい。
今年も宜しくお願いいたします。
2019年01月03日
まごころ歯科クリニック院長の荻原です。
昨年も多くの患者様と素晴らしいスタッフに支えられ、無事に終えることができました。
皆様ありがとうございます!
最終日には、吉祥寺の芙葉亭で忘年会を行いました。
料理も雰囲気も素晴らしく一年の良い締めくくりになりました。
まごころ歯科は、今年も高井戸・久我山地域の皆様の健康な毎日をサポートできるよう
まごころを尽くした良質な歯科医療を行うことを理念に、日々精進してまいります。
どうぞ今年もよろしくお願い致します。
インプラント手術と虫歯の治療。痛いのはどっち?
2018年12月27日
こんにちは
まごころ歯科クリニックの荻原真です。
今日はインプラント手術の痛みについて、普通の虫歯治療(麻酔が必要な程度の虫歯)の痛みと比較して書いてみようと思います。
当院に来る患者様にも『インプラント手術は痛そうで・・』とおっしゃられる方が多くおられます。当然の心配だと思います。
まず、結論を書いてしまいますと、インプラント手術は虫歯治療と比較して、特に痛いものではありません。
勿論、麻酔が必要になりますので、麻酔を打つとき若干の痛みがありますが、これは通常の虫歯治療も一緒です。
そして、麻酔の注射も様々な工夫により、極力痛くなく打つことができます。
ここで問題になるのが、麻酔の効きやすさについてです。
皆さんも経験があると思いますが、普通の虫歯治療のときの麻酔を思い出してみて下さい。麻酔は歯そのものに打つのではなく、歯の近くの歯肉に打ちます。歯は非常に硬く直接針が刺さりませんので当然です。
歯肉から入った麻酔液は骨の中を浸透し、やがて歯の内部に作用することによって、痛みがでなくなるわけです。
歯の内部には歯髄という神経の豊富な組織があり、これが一般的に『歯の神経』といわれるものです。この歯髄に麻酔を効かせる必要があるのです。骨にも神経はありますが、歯髄のように豊富に神経が通っているわけではありません。
骨はミクロな視点でみると、穴だらけであり、とても『粗』な組織です。スカスカということです。スカスカですので比較的早く麻酔が浸透していきます。
それに対して、歯は非常に硬く、『密』な組織です。ぎっしりつまっていて、麻酔液が容易に中に浸透するような構造ではありません。ですが、歯の根の先端部にのみ、神経の通り道(根尖孔)があるため、この周囲まで麻酔液が浸透すれば、ようやく歯の内部に麻酔が効きます。
つまり、歯の内部に麻酔を効かせるには、歯の根の周囲の深さまで麻酔を浸透させ、神経豊富な歯髄まで届かせなくてはならないのです。
単に骨の中だけに麻酔を効かせる方が簡単なわけです。
ですので、骨の麻酔を効かせるだけでいいインプラントの手術において、手術中に痛みがでることはほとんどありません。
もっとも、別の場所から骨を採取したり、複雑なインプラント手術を長時間行う場合は、途中で麻酔の効果が切れてくる可能性もありますので、絶対痛くないというわけではありません。そのような場合は途中で麻酔を追加しなければならないこともあるでしょう。また、そうした場合には、静脈内鎮静法を併用することも有効でしょう。
いずれにしても、インプラント手術は虫歯治療や、歯の神経を取り除く治療と比較して、特に痛い処置というわけではないのです。
術後、麻酔が切れてくると痛みがでることはありますが、こちらも痛み止めをお飲みいただければ大丈夫です。
ただし、術後の痛みに関しても、複雑なインプラント手術や増骨手術を行った場合は、シンプルなインプラント手術に比べ、痛みや腫れが出やすいことがあります。
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偶然の発見から発展したインプラント治療
2018年12月24日
こんにちは。まごころ歯科クリニックの荻原真です。
今日はインプラントが骨と付く理由と、その原理の偶然の発見について書いてみようと思います。
皆さんの中には、インプラントは骨に埋め込まれた単なるネジだと思っている方はいらっしゃいませんか?
実際、ネジといえば、ネジなのですが、
インプラントは単に骨の中にネジの力で固定されているわけではありません。
もしインプラントが単にネジの力で固定されているだけならば、インプラントに逆回転の力を加えれば簡単に緩んでしまうはずです。しかし、治療を完了したインプラントの歯に逆回転の力を加えてもびくともしません。硬いものをバリバリ食べても緩むことはありません。
なぜでしょうか?
実は骨とインプラントを構成するチタンは、あたかも一体化しているかのように化学的に結合しているのです。この現象は『オステオインテグレーション(オッセオインテグレーション)』といわれ、現代インプラント治療の根底を支える現象です。
オステオインテグレーションの発見によりインプラント治療は飛躍的に発展しました。
このオステオインテグレーションという現象は、実は偶然発見されたものです。
1952年、スウェーデンの科学者であるブローネマルク博士はウサギの骨にチタン製の実験器具を使って実験をしていました。その際、実験器具がウサギの骨から剥がれなくなってしまったことから、偶然、骨とチタンが化学的に結合することを発見したのです。
ブローネマルク博士はその後も、オステオインテグレーションの研究を続け、1965年、インプラントを臨床応用することに成功しました。
その後、インプラントはその形や、細かな表面性状に改良が続けられていますが、基本的にはこのオステオインテグレーションをいかに早く、そして確実に得るか、さらに維持し続けるか、を研究し続けているのです。
得てして、人類史上に残る偉大な発見は、偶然の産物なのかもしれません。
そして、科学に真摯に向き合っている偉大な人物だけが、その偶然を見過ごさず、形あるものにすることができるのかもしれませんね。
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オフィスホワイトニング院内勉強会
2018年12月10日
こんにちは。まごころ歯科クリニックを荻原真です。
『白くて美しい歯』を実現するための一つの方法として、ホワイトニングが有効です。
ホワイトニングは雪のように真っ白な歯にすることはできませんが、歯を削らずに、自然な美しさを得ることができます。
より良いホワイトニングを行っていくために、今回、メーカーの方にも講師としてご協力いただき、院内でホワイトニングの相互実習をいたしました。
勉強会で使用したのはオパールエッセンスブーストというホワイトニング剤です。
オパールエッセンスブーストはアメリカではとてもポピュラーなホワイトニング剤で、最近、日本でも徐々に浸透してきているものです。歯の色調を明るくする成分として35%過酸化水素が配合されており、1時間程度の短時間で効果を得ることが可能です。
オフィスホワイトニングには知覚過敏が発生しやすいという欠点があるのですが、このホワイトニング剤には20%以上の水分がふくまれているため、従来のオフィスホワイトイング剤に比べて知覚過敏症状が出にくいメリットがあります。
また、知覚過敏を防ぐために施術前に知覚過敏抑制剤を併せて使用することで、より快適なホワイトニングを行うことができます。
今回、メーカーの方に詳しく解説いただき、ホワイトニングの化学的な作用機序から改めて確認することができました。
まごころ歯科は美しく健康的な歯を守るため、これからも日々取り組んでまいります。