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歯を白くする方法②(ホワイトニングについて)

こんにちは。

まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。

白い歯は笑顔をより一層明るいものに見せてくれますよね。

今日は先日に引き続き、歯を白くする方法について書いていきたいと思います。

歯を白くする方法には大きく分けると二つあります。

①歯の表面についた着色(ステイン)をとる

②歯そのものを白くする(ホワイトニング)

この二つです。

今回のブログでは②歯そのものを白くする方法について書いていこうと思います。

ホワイトニングは大きく分けると3種類あります。ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングです。その2つを合わせたデュアルホワイトニングです。

それぞれについて説明します。

まず、ホームホワイトニングはお家で行うホワイトニングです。歯医者で型を採り、専用のマウスピースを作った後は、お家でそのマウスピースの中にホワイトニング剤を入れて数時間着用します。すると、2W間~数か月かけて少しずつ歯が白くなってきます。

ホームホワイトニングの利点はじっくり時間をかけて白くするため、透明感のある白さを得られやすいことです。また、ホワイトニング剤もマイルドなものが多く、歯がしみにくいのが利点です。ホームホワイトニングの欠点は歯が白くなるまでに時間がかかるということでしょう。

次に、オフィスホワイトニングについてです。オフィスホワイトニングは歯医者さんの中で行うホワイトニングです。ホワイトニング剤を塗布し、光を当てることで急速に歯を白くします。1時間~2時間ほどで効果を得ることができ、手軽に歯を白くできることが最大の利点です。オフィスホワイトニングの欠点は、急速に歯を白くできる反面、表面的な白さになりやすく、場合によっては知覚過敏を引き起こし、歯がしみやくなることがある点です。また、後戻りが起こりやすく、効果が持続しにくい欠点もあります。

このように、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングそれぞれに利点・欠点があります。一番良い方法としては、この2つを併用し、それぞれの欠点を補いなったホワイトニングをすることです。2つを併用したホワイトニングの方法をデュアルホワイトニングと言います。

デュアルホワイトニングはまず、歯医者でオフィスホワイトニングを行い、ある程度の白さを得た後は、ホームホワイトニングでじっくり白くする方法です。最も安定して白くできる方法ですが、費用が一番高くなる欠点があります。

これら3つのどの方法も、雪のように真っ白に歯を白くすることはできません。ホワイトニングはあくまで自然な範囲で歯を白くする方法と言えるでしょう。

 

以下の記事も参考にして下さい。

歯を白くする方法①(着色除去について)

オフィスホワイトニング院内勉強会

歯磨き粉を選ぶポイント

歯を白くする方法①(着色除去について)

こんにちは。まごころ歯科クリニックの荻原真です。

健康的に白く輝く歯にはだれもが憧れるものですよね。

今日は歯を白くする方法について書いていきたいと思います。

歯を白くする方法は大きく分けると二つあります。

①歯の表面についた着色(ステイン)をとる

②歯そのものを白くする

この二つです。

今回のブログでは①歯の表面についた着色をとる方法について書いていこうと思います。

虫歯や歯周病予防に効果的なPMTC

歯の表面の着色を落とすには、ご自宅で『歯が白くなる』と効果が書いてあるハミガキを使ってもらうことで、ある程度効果があります。

これらのハミガキには歯の表面に付いた着色(ステイン)を浮き上がらせ、落ちやすくする効果があります。ポリリン酸ナトリウムやポリエチレングリコール(PEG)などの成分がそれに当たります。

しかし、『歯が白くなる』と書いてあるハミガキには歯そのものを白くする効果はありません。あくまで表面の着色を取り除くだけですので、厳密に言うと歯が白くなっているわけではありません。また、ものによっては研磨効果が強く歯を傷付けやすいものもありますので、歯医者に相談して、確かなハミガキを使うことをおすすいたします。

歯の表面の着色が強い場合には、歯医者で着色落としにクリーニングをしてもらうことが効果的です。

歯科医院では、PMTCやパウダークリーニングと言われる方法で歯の着色を落とします。

PMTCとは、回転ブラシを使って着色を落とす方法です。歯ブラシよりヘッドの小さいブラシを回転させて磨きますので、ご家庭で行う手磨きより、細かく、キレイに着色を落とすことが出来ます。

パウダークリーニングとは、歯の表面に細かい微粒子を吹きかけることにより、ブラシでは落ちにくい着色を落とす方法です。回転ブラシよりもさらにキレイに素早く着色を落とすことが出来ます。

パウダークリーニングは使うパウダーの種類・形状・硬さによって、効果が異なります。

従来は重炭酸ナトリウム(重曹)などの硬く大きな粒子のパウダーが多く用いられてきました。重炭酸ナトリウムは容易に着色を落とすことができる反面、歯の表面に微細な傷をつけるリスクがあり、最近ではより歯に優しい、炭酸カルシウムのパウダーが多く使われています。

また、さらに歯に優しいパウダーとしてエリスリトールやグリシンなどのパウダーが使われることもあります。こうした優しいパウダーは着色が落ちにくい弱点はありますが、歯ブラシが届きにくい部分のプラークを落とすことには効果的であり、歯のクリーニングを新しい方法として注目されています。

次回は『歯そのものを白くする方法』、すなわちホワイトニングについて書いていこうと思います。

 

以下の記事も参考にして下さい。

歯を白くする方法②(ホワイトニングについて)

ハミガキ粉の選び方について

実は使い方が全く違う『洗口液』と『液体歯磨き』

こんにちは。まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。

前回は洗口液の効果について、ブログを書きましたが、今日は洗口液と液体歯磨きの違いについてご説明させて頂きます。

皆さんは、洗口液と液体歯磨きの違いについてご存知でしょうか。

意外と同じものだと思っている方も多いと思いますが、実は使い方が全く違います。

まず、重要なことは、『洗口液は歯磨きとは別に使うもの』であり、『液体歯磨きは歯磨きのために使うもの』であるという点です。二つは似たものですが、コンセプトが違うのです。

洗口液は、お口の中をしっかり磨いた後や、口臭が気になるとき、お出かけ前のエチケットとしてうがいをするときに使います。日頃のブラッシングとは別に、+αとして使うイメージです。

それに対して、液体歯磨きはその名の通り、歯磨き粉の代わりに使うものです。むしろ歯磨き粉の一種といっていいと思います。ものによって、歯磨きの直前に吐き出してからブラッシングするものと、歯磨き中、口に含んだまま使うものがありますが、いずれにしても、ブラッシングと合わせて使うことを前提に作られています。

ですので、液体歯磨きでブクブクうがいしただけでは、メーカーが謳うような効果を得ることはできません。

例えばリステリンの場合、リステリンオリジナルやクールミントなどは洗口液ですが、より高機能なリステリンハグキケア、ムシバケア、トータルケアなどは液体歯磨きです。

リステリントータルケアにはいくつもの効果が書いてありますが、あくまで一緒にブラッシングした場合の話なので注意が必要です。

正しく使えば、虫歯や歯周病予防に効果的なものですので、どうぞ、使用法をよく読んでお使いいただければと思います。

こちらの記事もあわせてお読みください。

洗口液に効果はあるのか?

歯磨き粉を選ぶポイント

フッ素効果の実験

洗口液に効果はあるのか?

こんにちは。まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。
最近、洗口液について、患者さんから聞かれることが多くあります。そこで、このブログでも、洗口液について少々ご説明させて頂こうと思います。

虫歯や歯周病は細菌の集合体であるバイオフィルムによって引き起こされる病気です。バイオフィルムは菌体外マトリックスという一種のバリアーで包まれているため、薬が浸透しにくいため洗口液の効果は低いという説を耳にすることがあります。

確かに洗口液だけでバイオフィルムの奥底にいる細菌を死滅させることはできないため、やはり歯磨きで、物理的にバイオフィルムを破壊することが必要です。

しかし、そもそも洗口液でブクブクするだけで、歯磨きをしなくてOKです!と謳っている洗口液はありません。
洗口液はあくまで歯磨きの効果を補う、補助的な役割のものと考えるべきものです。そして、歯磨きの効果を補うものとしての位置づけでは、洗口液は十分効果があるものだといえます。虫歯や歯周病を予防するために積極的に活用していくべきだと思います。

洗口液には様々な種類があり、その効果も厳密にいえばそれぞれで異なりますが、配合されている抗菌剤の性質によって、大きく二つに分類することができます。イオン系抗菌薬を配合した洗口液なのか、非イオン系抗菌薬を配合した洗口液なのかです。

イオン系抗菌薬は、歯の表面やバイオフィルムの表面に付着し持続的に抗菌効果を発揮するというメリットがありますが、バイオフィルムの中には浸透しにくいというデメリットがあります。
イオン系の洗口剤には、塩化セチルビリジニウムを配合したガムデンタルリンスモンダミン、塩化ベンゼトニウムを配合したネオステリングリ ーン等があります。

一方で、非イオン系抗菌薬は逆に、バイオフィルムに浸透しやすいメリットがありますが、効果が持続しにくいというデメリットがあります。
非イオン系の抗菌薬には、ポピドンヨードやエッセンシャルオイルを配合したリステリン等があります。

つまり、徹底的にプラーク除去できていることを前提に、歯の表面の抗菌効果を持続させたいなら、ガムデンタルリンス・モンダミン・ネオステリングリーンが効果的で、歯磨きと歯磨きの間のタイミングや、歯磨きでの磨き残しが予想される場合には、リステリン等が有効ということになります。

一長一短ありますので、どちらがいいとはなかなか言えないと思います。
また、ものによってはアルコールが入っているものなど、粘膜が過敏な方には向かないものもあります。
詳しくは歯医者さんと相談して決めるのが良いと思います。

いずれにしても、洗口液は、虫歯や歯周病を予防するための有効なツールです。

こちらの記事もあわせてお読みください。

実は使い方が全く違う。洗口液と液体歯磨き

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キシリトールの虫歯予防効果はどのくらいか?

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『食後すぐ歯磨きはダメ』という説は本当か?

こんにちは

まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。

子供の頃、私の家の洗面台には『食べたら磨こう!!』というステッカーが貼ってあり、両親から食べたらなるべくすぐ歯磨きするように教わってきました。エチケットとしても、歯を守るためにも、大切なことだと思います。

ところが、最近、食後すぐに歯をみがくと、歯の表面が傷ついてしまうので、食後時間をおいてから磨いた方がよいという話を耳にします。

この話は本当なのでしょうか?

それとも都市伝説のようなものなのでしょうか?

『食後すぐ歯を磨くと、歯の表面が傷ついてしまう』という内容に近い論文は確かに存在します。『象牙質』の酸に対する抵抗性を調べた実験についての論文です。

実験では炭酸飲料に象牙質の破片をつけると、象牙質が弱くなることが示されています。

炭酸飲料は酸性でPh5程度です。歯にダメージが出やすいPhは5.5以下といわれていますので、炭酸飲料を飲むと歯の表面が溶け、傷つきやすくなるわけです。ちなみにPhは低ければ低い程、酸性度が強く、歯へのダメージはでやすくなります。

この実験ではさらに、炭酸飲料でダメージを受けた象牙質の破片を、30分以上、口に含んでいると、唾液の作用で象牙質が再び強くなることが示されております。

唾液には緩衝作用があり、酸を中和する働きがあるのです。

実験の結果から、食後30分以上してから歯磨きした方が良いと言われるようになったのですが、この実験が示しているのはあくまでも、『炭酸飲料を飲んだ直後に歯を磨くと、歯を傷めやすい』ということです。

もっというならば『炭酸飲料を飲んだ直後に歯を磨くと、歯の象牙質を傷つけやすい』ということです。

しかし、実際の口の中は、実験室とは大きく異なります。

『象牙質』の周囲には、『象牙質』よりはるかに頑丈な『エナメル質』があり、象牙質を保護しています。また、炭酸飲料のような酸性の食べ物ばかりをいつも食べているわけではありません。

こうしたことを考慮すると食後すぐの歯磨きで歯を傷つけてしまうリスクはとても小さなリスクといえます。

むしろ食後すぐ歯を磨くことで、口の中の汚れを落とし、虫歯菌や歯周病菌が繁殖しにくい環境をつくることのメリットの方がはるかに大きいと思います。

ですので、炭酸飲料を飲んだ直後に歯磨きをするのは控えるべきかと思いますが、普通に食事した後であればすぐ歯磨きをして全く差し支えないと思います。

まごころ歯科では、虫歯予防のため、食後すぐの歯磨きの習慣を身につけていただくことをお勧めいたします。

 

こちらの記事も合わせてお読みください。

全ての虫歯を削ることが正しいわけではない

虫歯と歯周病。より危険なのはどっち?

フッ素効果の実験

 

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