まごころ歯科ブログ
親知らず撮影用CTパーツ
2017年02月27日
こんにちは。まごころ歯科クリニック院長の荻原です。
当院では親知らずを抜歯する前にCT撮影をすることがあります。親知らずは下歯槽神経という、骨の中を通る大きな神経に接していることがあります。抜歯のときに、この神経を傷つけてしまうと唇に麻痺が起こってしまいます。こうした事態を避けるためには、親知らずと神経の位置関係を事前に正確に把握することが必要です。しかし、二次元のレントゲン写真だけでは、その位置関係が正確に把握できないことがあります。
そんなときCT撮影が有効です。CT撮影なら歯と神経の三次元的な位置関係を把握することができ、神経麻痺のリスクを大幅に下げることができます。
当医院では開院当初から最新のCT機種であるトロフィーパンオシリスを導入し、歯の神経の治療や、インプラント手術、親知らずの抜歯等に活用してきました。
トロフィーパンオシリスは被爆量が少なく、短時間で高画質の撮影ができる、とても優秀な機種なのですが、親知らず撮影の位置づけがしにくいという欠点がありました。メーカー(ヨシダ)の方に相談したところ、先日、智歯撮影用の新たなパーツを用意してくれました。
この小さなプレート状のパーツにより、親知らずのCT撮影がよりスムースにできるようになりました。ヨシダの方、本当にありがとうございます。
親知らず抜歯には必ずCT撮影が必要というわけではありません。通常のレントゲン撮影で安全が確認できる場合も多くあります。また、親知らず抜歯のためのCT撮影は保険適応になります。
親知らずに不具合がある方は、お気軽にご相談下さい。
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