まごころ歯科ブログ
フッ素効果の実験
2017年03月02日
まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。
今回はフッ素の効果について面白い実験をいたしました。フッ素が虫歯を予防する効果があることは世間でも広く知られております。
最近の多くの歯磨き粉にはフッ素が含まれていますし、多くの歯科医院では高濃度のフッ素の塗布が行われています。高濃度のフッ素を歯に塗布するとフッ化カルシウムという成分ができ、このフッ化カルシウムがPhの低い状態になるとフッ素イオンとして歯に作用し虫歯を防ぐと考えられております。当院でもフッ素の塗布を行っております。
しかし、フッ素の効果は実際に目で見ることができません。本当に効果があるのかなあ、と思われる方もいると思います。
そこで今回は、歯の代わりに卵を使い、フッ素の効果についての面白い実験を行いました。
以下が実験の概要です。(使用した卵とお酢は久我山のスーパーで買ったごく普通のものです。)
いかがでしょうか。フッ素で完全に卵の殻の溶解を防げたわけではありませんが確かな効果があったようです。
もちろん実際の歯は卵の殻とは成分が違います。卵の殻の主成分は炭酸カルシウムで、歯の表面の主成分はハイドロキシアパタイトです。歯はお酢に漬けても3日でどろどろに溶けたりはしません。ですのでこの実験はあくまで参考程度のものですが、フッ素の効果を視覚的に実感できる実験となりました。
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