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フッ素効果の実験

まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。

今回はフッ素の効果について面白い実験をいたしました。フッ素が虫歯を予防する効果があることは世間でも広く知られております。

最近の多くの歯磨き粉にはフッ素が含まれていますし、多くの歯科医院では高濃度のフッ素の塗布が行われています。高濃度のフッ素を歯に塗布するとフッ化カルシウムという成分ができ、このフッ化カルシウムがPhの低い状態になるとフッ素イオンとして歯に作用し虫歯を防ぐと考えられております。当院でもフッ素の塗布を行っております。

しかし、フッ素の効果は実際に目で見ることができません。本当に効果があるのかなあ、と思われる方もいると思います。

そこで今回は、歯の代わりに卵を使い、フッ素の効果についての面白い実験を行いました。

以下が実験の概要です。(使用した卵とお酢は久我山のスーパーで買ったごく普通のものです。)

卵を二つ用意し、それぞれにマークを付けます

 

 

 

 

フッ素マークの卵にフッ素を塗布して30分放置します

お酢の中に入れます

2日後。フッ素マークの卵は殻のダメージが少ない。 フッ素なしのは顔が溶けてしまいました。

3日後。フッ素マークの卵の殻はまだ残っています。 フッ素なしの卵の殻は完全に溶け落ちました。

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしょうか。フッ素で完全に卵の殻の溶解を防げたわけではありませんが確かな効果があったようです。

もちろん実際の歯は卵の殻とは成分が違います。卵の殻の主成分は炭酸カルシウムで、歯の表面の主成分はハイドロキシアパタイトです。歯はお酢に漬けても3日でどろどろに溶けたりはしません。ですのでこの実験はあくまで参考程度のものですが、フッ素の効果を視覚的に実感できる実験となりました。

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