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世界で最も虫歯・歯周病が少ない国

『世界で最も虫歯・歯周病が少ない国』はどこか、皆さんご存じでしょうか?

北欧の国、スウェーデンです。

日本では70代で残っている歯の数は約15本あるのに対し、スウェーデンでは70代で残っている歯の数は約22本です。

日本も以前に比べればだいぶ良くなりましたが、スウェーデンと比較すると、歯の残存率に大きな差があるのです。親知らずを除いた人間の歯の数は28 本ですので、スウェーデンでは70代になっても6本しか歯失っていないことになります。これはすごいことですね。

実はそんな予防先進国であるスウェーデンも、かつては、虫歯や歯周病の人の多い国でした。今の日本と同じように治療中心の歯科医療が行われ、歯を失ってしまう人も多かったとのことです。

スウェーデンが変わるきっかけとなったのは、現在では予防歯科分野で名高いスウェーデンのイエテボリ大学のとある研究だったと言われています。

その研究とは、虫歯や歯周病と口腔ケアの関連についての大規模な統計調査です。研究の結果、虫歯や歯周病を防ぐには、歯科医院での定期的なクリーニングと、自分自身での毎日のブラッシングの両方が重要であることが、数値として明らかになりました。

スウェーデン政府は、この結果を受けて、1970年代に予防歯科の一大プロジェクトを行いました。

それまでは虫歯になったら『治療』することが当たり前だった時代に、虫歯を『予防』するという考え方を国の政策として取り込んだのです。そして、国民に定期的な歯科健診を受けることを促し、本格的な予防歯科の取り組みを行いました。現在、スウェーデンでは20才未満の国民は、歯科検診と治療を無料で受けることができます。スウェーデンでは、子どもの時から歯科健診の習慣が身についているため、大人になっても歯科検診を受けることが当たり前になっているのです。

日本にはスウェーデン程、国をあげて予防歯科に取り組む体制は、残念ながら、まだありません。しかし、予防歯科の取り組みが、歯を守り、健康な生活を送る上で大切であることは明らかなことです。治療中心の医療より、予防中心の医療の方が長い目でみれば、経済的にも安くすみます。

まごころ歯科も、スウェーデンに習い、予防中心の歯科医療を展開し、高井戸・久我山地区から、予防歯科の習慣を広めていきたいと思っています。

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