インプラント・咬合 | まごころ歯科ブログ-4ページ

当院の
インプラント
03-5941-9163・午前10:00~13:00・午後14:30~19:00

当院の
インプラント

まごころ
歯科ブログ

まごころ歯科ブログ

まごころ歯科ブログ

日本口腔インプラント学会認定医(専修医)になりました。

まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。

この度、日本口腔インプラント学会専修医の認定を受けることができました。

専修医修得まで協力してくださった、奥寺先生、小嶋先生、そして東京形成歯科研修会の先生方、本当にありがとうございました。

日本口腔インプラント学会は非営利の公益社団法人で、会員数14000人以上の日本最大規模の歯科学会です。

インプラント関連の学会は様々ありますが、公益社団法人として国の認可を受けているインプラント学会は日本口腔インプラント学会と日本顎顔面インプラント学会の2つしかありません。

日本口腔インプラント学会が重視しているのは、ガイドラインに沿った安全なインプラント治療を確実に行うことです。そして一貫してそのために活動を行っている非常に信頼のおける学会です。

会員になって早8年が経過しましたが、長い道のりを経て、インプラント学会認定医(専修医)を取得することができました。

まごころ歯科クリニックは高井戸・久我山で安全なインプラント治療と予防歯科を両立するために、これからも研鑽を積んでいきます。

 

咬合談話会実習

まごころ歯科クリニック院長の荻原真です。

先月に引き続き、咬合談話会の実習に参加してきました。

咬合談話会を主宰されている栗田先生はナソロジーを本格的に臨床に取り入れられている数少ない先生です。

全調整咬合器やパントグラフといった本格的な装置を用いた栗田先生の緻密な治療を学ぶ機会を得たことを大変うれしく思っております。

今回は咬みわせの要ともいうべき、『中心位』の測定方法等について詳しく教えて頂きました。

中心位とは簡単にいうと顎の運動の中心の位置です。

歯の咬みあわせの中心が、この中心位から大きずれてしまうと、顎が痛くなったり、肩こりや頭痛の原因となるといわれております。

中心位の重要性は昔から指摘されており、この中心位はどこにあるのか?という研究が数多くなされました。しかし、体内にある顎の関節の運動を直接目で見ることはできません。そのため、様々な仮説と検証がなされましたが、なかなか正しい結論は得られず、中心位の定義は時代とともに変化していきました。

現代では中心位は『下顎頭が下顎窩内の前上方にある位置』と定義されています。この位置のとき、筋肉のバランスがとれた状態になり、咬みあわせの安定が得られると考えられております。

中心位についてはいろいろな意見があり、専門書によっても内容がかなり違います。実のところ、歯科医学は咬みあわせについて、完全な理解には至っていないのが現状だと思います。

そのため、残念なことに、多くの歯科関係者は、咬み合わせについて無関心になってしまっております。

しかし、咬み合わせについて真摯に取り組み、理想的な咬合を突き詰めていくことは確かに有意義なことであり、大切なことです。

引き続き、咬みあわせについて研鑽を積んでいきたいと思います。

以下の記事も参考にして下さい。

咬合を学びに

咬合談話会で全調整咬合器の実習

咬合談話会でのスプリント製作実習

 

 

 

インプラントに対するフッ素の影響について

こんにちは。まごころ歯科クリニック院長の荻原です。今日も先日に引き続き、フッ素について書こうと思います。

フッ素に虫歯を予防する効果があることは多くの方の知るところです。

詳しくは『フッ素効果の実験』を参考にして下さい。

しかし、このフッ素が口の中のインプラントを腐食させる可能性があるという説があり、患者様からもこのことについて質問されることがあります。現在市販されている多くの歯磨き粉には1000ppm程度の低濃度のフッ素が配合されています。この1000 ppmの濃度のフッ素がインプラントの腐食を引き起こすとの研究結果があり、インプラント用の歯磨き粉として、フッ素無配合の歯磨き粉も売られております。

本当にフッ素はインプラントを腐食させるのでしょうか?

平成27年5月に日本口腔衛生学会フッ化物応用委員会は多くの研究を解析した結果として

『フッ化物配合歯磨剤の利用はチタン製歯科材料使用者(インプラント使用者)にも推奨すべきである』

との見解を示しています。インプラントが口の中にある方もフッ素入りの歯磨き粉を使って大丈夫との見解ですね。日本口腔衛生学会がだした見解には二つのポイントがあります。一つは、口の中には唾液があり、唾液の働きで歯磨き粉に含まれるフッ素はかなり薄まっている(200~300ppm)ため、インプラントを腐食させるリスクは非常に低いということです。もう一つのポイントは、フッ素には天然歯の虫歯を予防する確かな効果があるため、天然歯が多く残っている場合には、インプラントが腐食するリスクより虫歯を予防するメリットの方が大きいということです。

私も、多くの歯が残っている場合には、フッ素配合の歯磨き粉を積極的に使うべきだと思います。ただし、天然歯が少なく、インプラントが多い方の場合はフッ素無配合の歯磨き粉を使用すべきと思います。

インプラント用のフッ素無配合の歯磨き粉としてはジェルコートIP等があります。ジェルコートIPにはインプラント周囲炎を予防するための高い殺菌成分や歯肉を活性化する成分も配合されており、当院ではインプラントが多く入っている方におすすめいたしております。

また、歯科医院内でのフッ素塗布は9000ppmという高濃度のフッ素を用いるため、こちらはインプラントが入っている方には控えるべきと考えております。

日々新たな研究がなされ、昨日の常識は今日の非常識になっていきます。今後もインプラントとフッ素の関係に関する新たな研究に注目していく必要があります。

まごころ歯科クリニックは高井戸、久我山で質の高いインプラント治療予防歯科を両立すべく、日々精進していきます。

 

こちらの記事もあわせてお読みください。

フッ素効果の実験

インプラントと天然歯は繋げられない?

天然歯とインプラントの歯の形の違いについて

高濃度フッ素ハミガキぞくぞく登場

 

咬合を学びに

2月16日、咬合談話会というスタディーグループの咬合実習に参加しました。

咬合談話会主催者である栗田恒雅先生は、日本顎咬合学会の指導医であり、ナソロジーという理論を臨床で実践されている先生です。

今回は実習ということで、五反田にある先生のオフィスに行ってきました。

ナソロジーとは、1920年代にアメリカで確立された咬合の理論です。ナソロジーにより、それまで一本単位で行われてきた歯科治療は、全体的な顎咬合系にまで考えられるようになりました。かみ合わせについての理論のみならず、一つひとつの術式がとても丁寧に考えられた方法論です。

義歯を作る時も、インプラント治療をする際も、全ての歯科治療のベースにはかみ合わせがあります。

緻密に考え尽くされたナソロジーの理論を、詳しく学ぶ機会を得たことを非常に幸運に思っております。

フェイスボウの使い方、咬合器へのマウント、中心位の咬合採得など、大変勉強になりました。

来月も楽しみです。

 

以下の記事も参考にして下さい。

咬合談話会で全調整咬合器の実習

咬合談話会でのスプリント製作実習

咬合談話会実習

 

インプラント学会関東甲信越部学術大会に参加

こんにちは

まごころ歯科クリニック院長の荻原です。

2月11日(土)はインプラント学会関東甲信越部学術大会に参加してきました。会場は新宿の京王プラザホテルで、医院のある高井戸西からも近く助かりました。

今回の大会のテーマは『インプラント治療の最先端を語ろう』というものでした。シンポジウムでは歯科の先生だけでなく、耳鼻科の先生が講演されており、上顎洞炎と耳鼻科での上顎洞炎の治療法について詳しく説明されておりました。インプラント治療に限った話ではなく、歯科医師も上顎洞について詳しく知っておくことが重要です。

上顎の奥歯は上顎洞という骨の空洞と接しています。上顎洞は鼻の横から目の下辺りまで広がる顔の骨の空洞です。上顎の歯の根に炎症が起きると、この上顎洞にまで炎症が及ぶことがあります。これを歯性上顎洞炎と言います。

上顎洞炎になると、頭痛や、目の奥の違和感、鼻づまり、頭重感等の症状が起き、大変つらいです。

歯が原因の上顎洞炎の場合、抗生物質を服用してもらいながら、歯の根の治療を行います。しかし、骨の構造的に上顎洞炎が治りにくい方の場合は、手術により骨の構造を治すことが必要です。昔は口の中から大きな切開を加える上顎洞炎の手術が行われておりましたが、最近はESSと呼ばれる耳鼻科での手術が主流です。

ESSは内視鏡を使ったアプローチで、大きな切開を加えることなしに上顎洞の手術ができる画期的な治療方法です。ESSの発達により、大きな切開を加える手術法はすたれてきてしまいました。

医学は日々進歩しております。インプラント治療の術式や、インプラント本体の材質も年々進化し続けております。

私も積極的に最新の医療技術を習得し、日々の治療に活かしていきたいと思います。

まごころ歯科クリニックは高井戸・久我山での良質なインプラント治療のために日々研鑽を積んでおります。